私が住む熊本には、熊本日日新聞という地元紙があります。
地域の様々な情報を得ることができるので購読しているのですが、なかでも楽しみなのが毎週日曜日の読書のコーナーです。
2面を使って、話題の本や熊本に関するもの、新聞の購読者のオススメなどあらゆるジャンルの書籍が紹介されているため、次に読む本の選定材料として活用しています。
今週は、「週間ベスト10」のコーナーに目が奪われました。
熊本市にある書店で一週間に売れた本の上位10冊が紹介されているのですが、今週の1位は「こども六法」だったそうで、タイトルにかなり興味がわきました。
その後、訪れた書店で目に留まる箇所に積まれていたため、思わず手にとってみました。
最初に、刑法に関する説明がなされていました。事例とともに子どもにわかりやすいようにイラストを混じえて平易な言葉で書かれていました。
その他にも、刑事訴訟法や少年法、民法、民事訴訟法、日本国憲法、いじめ防止対策推進法といった、子どもに関わる日本国内の法律がわかりやすく解説されています。
昨今、いじめや虐待など子どもだけではどうすることもできないような、子どもが被害者となる悲しい事件が多く報じられています。
思ったことを自由に書くことができるインターネットではトラブルが起こりがちで、被害者となったり、時には知らないうちに加害者となったりすることもあります。
書いた内容によっては刑事罰を受けることがあることなど、情報モラルの講演をさせて頂く際には事例とともにお伝えしていますが、そのようなことを知らない人は多くいるのではないでしょうか。
「悪いことはどうしてやったらだめなんだろう」
「悪いことをしたらどうなるんだろう」
些細な問いかもしれませんが、相手の人権を尊重する姿勢と法律を予め知っておくことによって、加害を未然に防ぐことができるのではないかと思います。
また、被害を受けた側は法律を味方にすることで毅然とした態度で対応できるでしょう。
ただ、子どもが関わる問題の場合、子どもが法律を知っていても、解決するには大人の力が必要となるケースが多いため、大人である私たちも法律についてしっかりと学ぶ必要があります。
この書籍は小学校高学年以上を対象としていますが、大人にとってもかなり参考になると思いましたので、早速、私も購入しました。
『 ノー・モア・ネットトラブル 』のために、知見を広げていきたいと考えています。