12/5(水)〜6(木)に開催された「九州グリーン・ツーリズムシンポジウム 2012 in 長崎」に参加しました。
グリーン・ツーリズムとは、「農山漁村地域において自然、文化、人びととの交流を楽しむ滞在型の余暇活動です。」と農林水産省のWEBページに書かれています。
欧州では、農村に滞在しバカンスを過ごすという余暇の過ごし方が普及しているそうです。
1年に一度、九州のグリーン・ツーリズム実践者が集うこちらのイベント、初日は、長崎県内各地で分科会が開催され、私は7つのエリアの中から高島エリアを選びこちらの分科会に参加しました。
分科会での体験メニューの中には、軍艦島クルーズが含まれており、以前から一度行ってみたいと思っていた私にとって、まさに渡りに船の状態でした。
高島には、石炭資料館や軍艦島こと端島(はしま)の模型が展示されており、軍艦島の事前学習をするには格好の場所でした。
高島へ戻り、分科会が開催されました。
こちらの分科会のテーマは、「グリーンツーリズムのオフシーズン対策」です。
以下、分科会で出たお話をまとめたものです。
・高島は炭鉱が盛んな時には20,000名もの人が住んでおり、人口密度が日本一高かった時期がある
・現在の住民数は500名弱
・海水浴場で珊瑚を見ることができる
・夏は、シュノーケリングや海水浴を目的に観光客が多く訪れる
・オフシーズンには全く観光客が訪れない
・オフシーズン(冬)に高島でしか体験できないことを探しアピールしてみる、名物の”ひらめ”を地元の方々はこうやって食している、等
・オフシーズンを”次に何をするか”策を練るための充電期間と位置づけてみては?
・高島でしかとれないものと民泊を組み合わせる
・民泊先のお父さんやお母さんの魅力がグリーンツーリズムの一般的なブームとなっている
・軍艦島への来訪者数は上陸可能となってからの累計が31万人、軍艦島へ行くフェリー会社4社のうち、高島へも来るフェリー会社は1社しかない
長崎港から出港する1日往復10便の高速船が高島への唯一のアクセス方法だそうです。
また、急速な人口減少が進んでいるとのお話もありました。
似たような話をよく耳にします。
来てもらい、実際に様々な経験をしてもらうこと、そのためにはまずは知ってもらうことが重要だと思います。
しかし、何を知らせたいのか、売りのポイントは一体何なのか、企業におけるSWOT分析で導かれる強みを明確にし、そこに注力しなければ、なされる施策が曖昧になってしまうような気がします。
「ここでしかできないこと」つまり、コンセプトがとても大事だということです。
そして翌日の全体会では、現在の取り組み内容や前日の分科会の結果報告も併せ、パネルディスカッションが行われました。
約660名の方が参加されたとのことです。
その後、「情報発信を考える」というテーマで少しお話をさせて頂きました。
情報化社会と言われている昨今、新聞やテレビ、雑誌、それ以外など、様々なツールから情報を得ることができます。
また、国内における携帯電話の契約数は、人口に対して1人1台保有している計算になり、その約3割はスマートフォンです。
併せて、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の利用者も増加傾向にあり、今後もっとインターネットを利活用するシーンが増えることが十分予想されます。
そんなインターネットを活用して、身近なことから情報発信をしてみませんか?と、事例を交えてお話をさせて頂きました。
あっという間の二日間でしたが、高島でご一緒させて頂いた皆様、お世話をして下さったスタッフの方々のおかげで、本当に楽しく過ごさせて頂きました。
私の得意とする分野で、グリーン・ツーリズムの更なる発展に貢献できたらとても嬉しいです。