ラズベリーパイと聞いたら通常はこちらをイメージしますよね。
手のひらサイズの小型コンピュータ基盤にも「ラズベリーパイ」という名称のものがあるんです。それがこちら↓
Raspberry Piは最近よく売れているのだそうです。
理由は、平成24年度より実施の文部科学省の新学習指導要領で、中学校の技術・家庭科に「プログラムによる計測・制御」に関する学習が必修化されたことから、学習教材としてRaspberry Pi を導入する学校が増えているのだとか。
「プログラムによる計測・制御」では以下の内容を指導することになっています。
- コンピュータを利用した計測・制御の基本的な仕組みを知ること
- 情報処理の手順を考え,簡単なプログラムが作成できること
Raspberry Piは、2.のプログラミング学習体験を可能にしてくれるツールにあたるわけです。
プログラミング教材としてよく使われているもののひとつにScratch(スクラッチ)があります。MITメディアラボの開発した子ども向けプログラム言語で、視覚的にプログラムを確認しながら学ぶことができます。
今年度から情報科の教員としてお世話になっている中学・高校では毎年夏にサマースクールを開催し、小学生が学習体験をします。
今年のサマースクールでは、私が情報の授業を担当させて頂き、プログラミングの授業を行いました。
その際に私が利用したツールは、文部科学省のプログラミンです。
プログラミンは、Scratch同様にWEB上のサービスで、それぞれのアイコンが持つ役割を活かしてアニメーションやゲームを作ることができます。
2時間の授業で、1時間目はプログラミンで作った脱出ゲームに挑戦してもらい、どんなツールでどのように作られているのかを見てもらいました。その後、簡単なアニメーションをつくりながら、ツールやアイコンの役割を理解してもらいました。
2時間目は、前日の経験をもとに、プログラミンでゲームを作ってもらいました。ブロックを組み合わせて絵を動かしたり、音楽をつけたり、予め用意しておいた作業シナリオはさっさと終わらせて、自分の思うがままにゲームをつくる子どもたちもおり、操作性に長け、飲み込み具合の早さに圧倒されてしまいました。
Raspberry Piは、自らが作ったプログラムを動かすことにより物理的な動きを確認できます。
やろうと思えばかなりいろいろなことができるようです。格安家電をつくることができる、というまとめサイトもありました。
Raspberry Piも比較的安価で販売されており、簡単にプログラミングができるようなムック本も発行されています。
アイデア次第で簡単にものづくりができる、そんな環境が整っています。
論理的思考を身につけたい、動く仕組みを知りたい、いろいろなことに挑戦してみたい…、そんなあなた、Raspberry Piはいかがですか?