今朝たまたま見ていたテレビのTBS系の情報番組ラヴィットで、「スマホアプリ大特集」を放送していました。
スマホアプリに詳しい3名の女性専門家の皆さんが選ぶ、顔加工、子育てお助け、お小遣いアプリの3つのカテゴリーでそれぞれTOP3を紹介していました。
結果は、ラヴィットのインスタグラムに掲載されているのでそちらをご覧いただくとして、紹介された中に興味深い初耳のアプリがあったので、それについてここに書きます。
それは、不満買取センターというアプリで、番組内のお小遣いカテゴリーで紹介されていたものです。
サービスに登録してアプリ内に不満を書き込めば、その不満を買い取り、その後AIが1~10ポイントで査定、500ポイント貯まると500円分のギフトカードに交換できるというものです。スマホ向けにアプリが提供されていますが、WEBのサービスですのでPCやスマホのブラウザからも利用できます。
なぜ不満がお金になるのか?
このサービスの提供元の企業が収集した不満を分析・レポート化し、企業や自治体に販売提供するそうで、よりよいサービスや商品を提供するためにその企業や自治体は得たレポートを活用するのだそうです。
不満をお客様の声と捉え、それを受け止めて対策を講じることにより、企業のビジネスチャンスとなり得るわけです。
消費者の立場では不満のはけ口としてSNSが利用されており、企業がエゴサーチをするなり、専門の事業者に依頼するなりして自社に関するデータを収集しています。今やSNSも多様化し、データを収集することすら大変な状況だと思います。また、その投稿が非公開でなされたものであれば探すことすらできません。
そんな中、このような不満に限定したプラットフォームができ、そこに不満が集約されて、不満の元に届き、改善され、私たちはより良いサービスを受けることができるというサイクルが成り立ちます。しかも不満を有料で購入してくれるので、より不満が集まりやすいしくみだと言えるでしょう。
また、企業やサービスが特定された不満であれば、該当の企業に直接進言すべきではないか、という声もあると思いますし、確かにそのとおりだと思います。ただ、自社に向けられたものだけではないたくさんの不満のビッグデータには課題解決の鍵が隠されていることでしょう。
不満を買い取ってもらえるということは、発言に責任が生じるという認識を持ち、冷静かつ具体的な情報を提供する必要があると思います。
早速、私もこのアプリをインストールしてみました。
誰かを陥れるのではなく、より良いサービスを提供してもらえる一助となるよう活用していきたいと考えています。